臨床研修プログラムInitial clinical program

 

臨床研修プログラムと指導体制

当院の臨床研修プログラムでは、様々な施設の協力を得て、自由度の高い研修の実施が可能となっており、医師としての人格の涵養をはかると共に、「手の動く医師」を目標として、様々な病気や病態に適切に対応出来るプライマリ・ケアの基本診療能力の習得を目指しています。
また、研修を通じて患者様・ご家族ならびに他の医療スタッフなどとのコミュニケーション能力の向上を図り、安全な医療をおこなうための基本姿勢を修得する事、また医師の果たすべき社会的役割について学ぶ事を研修目標としています。

2年間の基本ローテーション

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
1年次 内科 救急科 選択必修科目 自由選択科目
2年次 地域医療 自由選択科目

選択可能な診療科目

選択必修 外科/麻酔科/小児科/精神科/産婦人科
自由選択 脳神経外科/神経内科/循環器内科/心臓血管外科/消化器科/整形外科/麻酔科/内科/外科/小児科/産婦人科/精神科/眼科/皮膚科/耳鼻咽喉科/泌尿器科/リハビリテーション/救急科/形成外科/放射線診断科/放射線治療科/地域医療/核医学診断科

必修診療科・選択必修診療科について

内科

内科の中でも、循環器科・消化器科・神経内科をローテートし、指導医と共に入院患者の診療を通じ、基本的な知識と技術を修得し、基本的な救急診療のトレーニングを行う。

外科

外科診療に必要な知識、技能、態度を身につけ、一般的な手術の内容を理解するとともに、手術の適応を適切に判断できる素養を身につけることを目標とする。内科系に進む人にとっては、外科的処置の必要性の有無を判断できる目を養うこと“メスを持てる内科医”を目指すことが大切である。

救急科

救急診療の基本的技術・態度を身に付け、急性疾患の生命危機に対応できるように基本的な救命処置や管理方法を修得する。また、症候や患者状態に応じた緊急性、重症度を性格に判断する能力を身につける。

産婦人科

女性特有の疾患による救急医療を研修し、的確に鑑別し初期治療を行うための研修を行う。妊産褥婦の医療に必要な基本的知識を研修し、妊娠分娩と産褥期の管理に必要な基礎知識を学ぶ。

小児科

小児科ローテートにより、以下の研修を行うことができる。

  1. 小児科一般・小児科救急(小児科専門医・救急専門医在籍
    • 感冒などの内因系疾患から、外傷まであらゆる主訴の小児患者の初期対応
    • 予防接種、乳児健診を通じた保健医療
    • 重症患者を含めた病棟管理
  2. アレルギー外来・食物負荷試験(小児アレルギー専門医在籍)
    • 喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー患者の診療、食物負荷試験
  3. 心身症、発達・行動外来(児童精神科研修を経験した小児科医在籍)
    • 小児発達評価から、療育スタッフによる、言語療法・作業療法 ・頭痛、腹痛、めまいなど長引く体の不調に対するアプローチを学ぶ

麻酔科

担当患者の問題点・麻酔管理方法の問題点・麻酔管理方法の選択に関して、簡潔・的確な症例提示ができるようになることを目標とする。

精神科

研修の目的は、精神保健福祉法で規定されている精神保健指定医の指定を受けるに必要な精神医学の知識および技能と関係法規の取得が主要なものである。

地域医療

包括的な保健・医療・福祉サービスを理解し、地域においての医療提供体制を理解し医師としての役割を実習を通して理解する。

プログラム指導体制

  • プログラム責任者
  • 2年間通じて相談出来る指導医
    (研修医1名につき1名の指導医を配置)
  • ローテーション診療科にそれぞれ指導医

研修ギャラリー

研修風景
1年次研修医がCPCにて症例発表

院内研修制度

系統講義(各科指導医による)

  • 脳神経疾患の見かた
  • 意識喪失消失・麻痺の見かた
  • 頭痛の鑑別
  • 腹痛の見かた
  • 心不全の見かた
  • 心筋梗塞の見かた
  • めまいの鑑別
  • 痺れの見かた
  • 頭部外傷の見かた
  • 脊椎外傷
  • 不整脈について
  • 鼻出血について
  • 緊急手術を要する腹部疾患
  • 緑内障について
  • アレルギーについて
  • 挿管困難な症例とは
  • 熱傷に対する対応
  • 上気道の炎症疾患
  • 骨折の診かた