Greetings看護部長あいさつ
近年、医療の発展に伴い、医療技術や知識は高度化し、医療を受ける患者様のニーズも多様化され、我々看護者が求められる役割や責任も急速な拡大を続けています。
厚生労働省の「看護職員受給見通し」では、需要数が供給数を上回る結果となっており、看護師不足が継続すると報告され、過密労働や相次ぐ離職の問題は、看護者の労働環境を益々厳しいものにしています。
各施設で労働環境や教育整備など、対策が施されているものの、看護者の労働条件は未だ厳しく、ワークライフバランス支援策など多くの課題が残されています。夢や希望を胸にこの仕事を選んだ看護師が、忙しさで身も心も消耗していく状況を我々は変えていきたいと望みます。
当院の看護部では「和」をスローガンにかかげ、人としての成長を手助けできる組織づくりを目指したい、そう考えます。
我々は看護者である前に、家族と日常生活を送り、仲間と称え合い、望む心で過ごしたい、そんなささやかな平穏や幸せを望む「人」であり、看護理論から「看護とは」「健康とは」「人間とは」などの諸要素を知識として学んできましたが、その看護を支える本質となる「いたわり」や「優しさ」といった「心」を大事にすべきではないかと考えます。
「和」は日本を意味する文化的概念として、これまで培ってきた清き美しき感性を基礎に、「和」に込められた「互いに相手を大切にし、協力しあう関係」の意味合いを重ね、「人々のいきる権利」、「尊厳を保つ権利」、「敬意のこもった看護を受ける権利」、「平等な看護を受ける権利」など、仲間を含めた人権尊重の看護に繋げていきたいと考えます。
副院長・看護部長
本田 つき子 拝